ブーストダッシュやスローモーションによってカッコよく爽快な遊び心地を提供してくれる良作。
この手のシューティングゲームが苦手な人も、オートロックしてくれる低難易度も用意されているし、なれてくればスローモーション中にゆっくり狙えるので、戦場をめいいっぱい駆け回りながらも確実に敵を倒していくことが出来る。緩急の幅が広くて、そこが快感にもなってる。
また、他にも色んな所にカッコイイと思わせる要素が満載で、銃の発射音や連射速度、武器が組み替えられる際の変形音など虜にされてしまう部分が多い。
敵についても日本人が思わず笑ってしまうような日本人らしさが溢れている。
体験版でもあった4つ足の巨大兵器が、無意味に二足歩行に変形したり、雨あられとミサイルを打ち出してきたり、どう見てもGP02なボスがい細かいネタや思い切った敵デザインなどに、日本人テイスト&良いバカっぽさを感じる。
後プラチナゲームズお得意?のダンスもある場所である敵が行ってたのには思わず顔にやけた。
他には、アレだけの速度で移動するのに、リトライ時くらいにしかロードがなく、サクサク進めるのにも驚いた。
イベントシーンなどを上手くはさみその間にロードしていると思われる。
細かいところで個人的に関心した点について書いておきたい。
同く三上さんの手がけたバイオハザード4以降、当たり前のようにあらゆるゲームに使われるボスなどでおきるイベント中の入力【QTE】(イベントデモ中に突如ボタン入力が行われるやつ)がちゃんとプレイ中の操作やキャラクターの動きに即した入力になっているので、これまでの関係のないボタンを押させられるものと比べて、自分で動かしている感がちゃんとあって、これまでのQTEなどの演出に感じた違和感というか、やな感じをまったく受けなかったのは一段階上のQTEだと思った。
さて、これまでは良い所を感じた限り書いたので、ここからはちょっと不満に思った点を。
沢山の武器があって、その内3つまで持つことができる。
持ってる武器はパワーアップパーツや重ね取りによって強化することができる。っていう仕様なんだけど、
つかえる場面が限定されてしまう武器だとどうしても持たなくなってしまうため、パワーアップする機会もなくなって、最終的には使わなくなってしまう点は残念だったかな。
楽観的に考えれば、何度もプレイして使ってない武器を使ったりすれば良いってことなんだけどね。
武器で言えば、強化が行いにくいなぁと感じた。
基本的にはゲーム中でたまに中ボスなどから出現するパワーアップパーツを取得することで1段階強化される。
他の方法として同じ武器を弾が減ってない状態で取得すれば重ね取りとしてカウントされ、4回重ね取りすると1段階強化される。と言う仕様なんだけど、この重ね取りをするのが普通に考えて、持ってる武器は使ってしまうので難しくて、中々パワーアップしないのが辛かったなぁ。
(それでも同じ武器3種を使い続けていればクリアまでに最大まで成長するくらいの調整にはなっていた。)
他には中型の敵の弱点がわかんないとか、背中にある弱点コアを攻撃しても正面からとあまり大きな違いを感じないとかあるかなぁ。
何よりも不満を感じたのは、殴り攻撃についてかな。
単発や殴り始めてのボタンを押す回数によって何種類かに分かれるんだけど、まずダメージがわかりにくい。
一番厳しいのは、一度殴るだけで、ブーストやスローモーションに使用するゲージを全て使い切ってしまうために、非常に使いにくいと言う点。(使うことでピンチになることが多い)
銃を撃ってばかりもアレだし、せっかくあるから使いたい、混戦になってきたときにぶん殴って吹っ飛ばしてやりたいって思うんだけど、1体に対して1回しか使えないし、使った瞬間にピンチになるから使えないって言うところが凄くもったいないと思うわけです。
まぁ後はプレイ中の爽快感には関係のない部分だけど、シナリオかな。
開始もいまひとつ唐突だし、終わり方も続編を製作されるのが決定的なのはいいとして、あまりに中途半端すぎるかな。
説明不足な部分もあって戸惑う部分もあるし。
(全体的にここ最近やったゲームで最悪のシナリオだったバイオニックコマンドーよりは良いけどw)
全体としては、ゲーム性は爽快感があって超人気分を味わえるので、カバーポジションTPSの人気作であるギアーズオブウォー(GOW)よりも個人的には面白いと思う。まぁGOWには対戦とかフォードモードとかCOOPとかヴァンキッシュにはない面白さも沢山あるので、あくまで一人プレイに関してですが。
なので、面白い一人用アクションゲームを探しているという人には断然オススメします。
超人スーツの爽快感を存分に味わってください。
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