「体験版の重要性」
昨今ゲームの面白さを広告から感じることが非常に難しくなりました。
理由はいろいろありますが、一番感じるのはゲームが動いてるところを見る機会が激減してることでしょうか。
TVCMやトレーラームービーなどでもゲーム中のデモシーンなどの世界観を壮大に見せ付けるようなものが多くなってきてプレイヤーが操作している重要な部分が減ってます。
ゲームをプレイするようなTV番組もなくなりました。
買うゲームを選ぶときに雑誌の評価を見る人もいるかもしれませんが、あんまり真に受けるのは良くありません。おおむね当たってはいますが、企業側への配慮もありますし、自分の感覚と同じとも限りませんから、やっぱり自分で選ぶのが一番なのです。
しかし前述のとおりゲームの面白さを感じれる場所は少なくなりつつあります。
だから企業もユーザーもつい続編やリメイク、移植などに走ってしまうのだと思います。
そこで体験版の出番なのです。
新規タイトルでも、触れてその面白さを分かってもらえてれば、購入してもらえる可能性がぐっと高まるわけです。
しかしそこには当然リスクも伴います。
作っているゲームの一部を切り取るといっても、その部分をしっかり纏めて、バグが出ないようにしたりするために時間もコストがかかりますし、体験させるべき場所を間違えて逆に購入意欲を下げてしまうことなどもあります。
体験版をやってみてあんまり面白くなさそうだと思ってたけどやってみたら全然面白かったとかあるんじゃないでしょうか。
また逆に体験させすぎるなんてこともあります。
思いのほか体験版で色々出来てしまって、ゲームを買ってもこれ以上あまり面白くなさそうだと思って買わなくなってしまうのがそれですね。
こんなことにまで色々注意しながら作らないといけないのですからより時間が必要になる。
これまであまり体験版が作られなかったのはこういう多くのリスクがあるからですが、最近は変化が見られてきました。
これはデータでの配信ができるようになった事が大きいですが、企業側が体験版の有効性に気づき始めたのではないかと私は思います。
体験版が出るようになってくると、注意しないといけないのはユーザーの意見です。
ユーザーの持った感想、今では簡単にネットでそれを発表できるようになっていますが、くれぐれもそれがすべてだと思わないで下さい。
それはその人の意見です。自分と同じとは限りません。そのための体験版なのですから、流されずに自分の目で手で確かめて欲しいです。