先週はサボってすみません・・・
コラムが書きたかったのですが、書きかけのファイルを会社のPCに置いてきてしまったというミスをやってしまったので気力が出ませんでした。
レビューがたまってるのにそれすらしなかったのはイカン事です。
何を言ってもいい訳ですな。
さて、で今回は結局先週できなかったコラムを書きます。
既に少し時期を外してしまっているのですが、ネタとしては「週刊ファミ通」の『2008年ソフト販売ランキングTOP100』を見てのものになりますので、それを見ていない人には訳の解らないものになるかもしれませんのでそのへんをわかった上でよろしくお願いします。
また、ファミ通の集計データについてですが、特定のショップの売り上げを元に数値を倍加しているようなものなので正しいとは限りません。特にPS3と360の差についてはショップの取り扱いの差も大きく影響しているとお考えください。
ではでは
その中での「モンスターハンターP2G」の一位は例外中の例外に見えました。
ゲーム性はもちろんのことやハードなど複数の要素が絡み合って多くの層へと波及していったのですが、このヒットでもっとも私が注目するのは、その広がり方だと思います。
もとより人気作ではありましたし、PSPだけでも3作目なので数字が伸びるのは当然ですが、今作がこんなに売れた一番のポイントはやはりユーザー間での布教活動じゃないでしょうか。
面白いと思ったゲームを他人に勧めて同じ輪になってワイワイ楽しむ。
なんかファミコン時代を思い出す懐かしい感覚です。
まさしく『やっておもろい、見ておもろい、話しておもろい』なわけです。
そしてこれがなんと家族間でも広まったという驚異的な力は業界にもかなり影響を与えていると感じます。
順位を降りていくと、任天堂ハードではポケモンなど一部を除いた殆んどが、シンプルな遊びを作りこんだカジュアルゲームと、一般層へのツール的な需要に答えたトレーニング系になっています。
任天堂はDSやWiiでゲームの裾野を広げてという路線をあえて突き進んでいます。
とりあえず第一段階は大成功といったところではないでしょうか。おそらく今任天堂の人が頭を抱えているところは、カジュアルゲームやトレーニングゲームで引き込んだ一般層をどうやって一歩上のステージに上げるかという所じゃないでしょうか。
まぁそんなことはまったく考えていないのかもしれませんが、私はそこに期待してますw
残念なところがあるとすれば、広く一般層にハードが売れていることから、うす汚い金儲けを企む企業が低コストで作った類似品なんかが山のように出てくることでしょうか。
昨年度DSのソフトは400タイトル以上出ているようですが、そのラインナップたるや悲壮感すら漂うものが多々あります。それぞれのクォリティを見たわけではないのであまり言う訳にはいきませんが、アタリショックを思い浮かべてしまうのは私だけではないはず・・・
今後も任天堂ハードの行方はじっくり観察したいと思っています。
360ではテイルズのみ。
しかも16万本どまりである点からみてどれだけ日本人が360を見ていないかがわかる。
正直ハードも安いし日本のゲームも出てるし、勝手に先行してる日本人向きでないというイメージがハードを購入させるのをためらわせている気がします。
ゲームはもう日本だけの市場ではなく、世界の市場なので、世界中の面白いゲームを遊ぶ為には、日本で360が売れて世界のパブリッシャーが日本にも色々入れてくれるようになるのが一番だと思うのですが・・・現実は厳しいようですね。
日本の大手企業の新規タイトルが独占で出たりしたものの、新作を望んでいたはず(?)の多くのユーザーには買ってもらえず、裏切られたかのような状況もあったし・・・もちろん中身が・・・というのはあったのかもしれませんが、その辺は以前コラムにも書いたように、他人の感想を信じすぎというのもありますね。
これには結局勢いでPS3を買ってしまったユーザーが、360に手を出しにくい状況などもあるのだとは思います。同じような性能の決して安くはないゲーム機を2台持っておくというのは余裕のある社会人くらいにしかできないですし。
しかし、結局のところ日本のゲーマーは、口ではなんと言おうともDQやFFの続編がどのハードで出るかを重視してるということなのではないでしょうか。新規タイトルを望む声なんていうのは上辺だけのもので、それの為にハードまで買ってくれることないということが証明されてしまった形のようにも見えます。
新規タイトルはもちろん欲しいけど、名作シリーズの続編も出てくれないと買うのは不安。というのが正直な気持ちだろうか。
また、多くのソフトがマルチで展開される為、無理してハードを二つもつ必要性に至らない点も問題がるのでしょう。海外タイトルも有名なものはマルチ展開されるので、ユーザーがハードを買うにはFFが360独占に切り替えるくらいの大事件が必要そうだ。
そういう意味ではメタルギア4のPS3独占供給は強いかぜとなったと思う。
これで今年中にFFXIIIの独占発売と本体の値下げでもあれば国内の決着はつきそうですね。
流石の私ももう1万下がったら買わざるをえないところです。
さて、話は変わってPSPでランクインしているものは、モンハン効果もあって通信で遊べるアクション系が殆んど、RPGなど他ジャンルはシリーズ物であることもあってか固定客の数字しか出ないのが現状のもよう。
最先端の技術が入れ込めないためにRPGなどの見た目が重要視されるゲームなどが出ないのもタイトルが少ない理由でしょう。
そのことに関して一言いう事があるとすれば、とりあえずネットなどで携帯ゲーム機のタイトルが発表されるたびにグラフィックが綺麗じゃないとかいう人の意見には、一切耳を貸さなくていいです!
そのハードの他のゲームと比べてのことならまだしも、高性能な据え置き機と比べることがおかしいですから。
携帯機で出すのにはメーカーなりの考えがあるのでしょうから見た目を言わずに遊んで感想を言うべきでしょう。
ゲームの面白さは見た目だけでは決まりませんから!
さて、思わず熱くなりましたが、個々にはそんな感じで、全体を見ての感想をまとめると、結局大きな本数が売れるのは、広いそうに向けた任天堂ハードでのカジュアルゲームであるこのが明確化してきました。
私などのゲーマーが満足できるゲームは、シリーズを重ねて人気を高めても60万程度、新規タイトルでは10万いけば良い方である事が示された形になるのではないでしょうか。
ハードによってユーザーの分裂問題もありますが、この問題はゲーマーにとっては深刻です。
今後ゲーム業界でゲーマーが満足出来るようなゲームがなくならないようにしていくためには、ゲームの単価を上げていくことがどうしても必要になってくると思います。新作を作ってもそれほど数は売れないことが照明されているこの状況で、大金を投じて新しいゲームを作成していくには現在の利益では会社が潰れてしまいます。かといって一度作ったものをベースにして低コストで次回作を作っても、変更点は少ないのでユーザーの受けはあまりよくないし、作り手側としても望まれない形での続編を作るのは心が痛みます。
海外への展開ももちろん行わないと話しになりませんが、海外には海外の市場があり、既に日本とは比にならない大金を投じたゲーム開発が行われているので、クォリティは今の日本の縮こまったものとは雲泥の差があります。
となれば、書籍の専門書がそうであるように、求める人は少ないけれどその人達が満足できるような高品質を実現した上で会社が潰れないようにするには、その分値段を高くする必要があり、それはハードの値段だけではなくソフトの値段でもあるべきなのではないでしょうか。
ハードは息も長いし台数普及の為にはギリギリ値段を下げてもらいたいところですが、ソフトは息も短いし中古も出やすい。この問題は今後日本ではもっと根深いものになると思います。
最近はどこのメーカーもそれを理解しているようで、Wiiなどのソフトと比べると、PS3や360のソフトは平均して1000円程度高くなって来ています。これは結局のところガソリン急騰と同じで、コストが高くなることによって回収が難しくなってきている点と、どうしても高度なゲームが遊びたい人達は業界が潰れない為の1000円程度の値上がりなら許容してくれるということがわかったからじゃないでしょうか。
スーパーファミコンの時代なんかは一本一万円位してました・・・。
そしてそのぶん今でも面白い良い作品がたくさん残っています。
いいものには良い値がつく。ブランド品みたいな利益を求めてるだけの値じゃなくて、最高の品質の為に値が高くなる。日本のゲーム業界が海外に対抗できるようになるためには、まずそういう状況を作る必要があるのではないでしょうか。
これが今のところ一番業界に対して言いたいことかな。
メーカーもユーザーも少し考え方を変えないといけないのではないですか?ということです。
以上。めっちゃ長くなりましたが、読んでくれた人には感謝!!